神奈川県箱根温泉の萬岳楼（ばんがくろう）の宿泊レビュー

神奈川県の足柄下郡箱根町にある温泉は、山のいたる場所から温泉が湧き出し、泉質が多彩にあることで有名です♪

秋が深まるころになると、山全体が赤や黄色で染まり街全体の景観が素晴らしく、また星の王子さまミュージアム、ガラスの森美術館、ポーラ美術館などの美術館がひしめくエリアになります。

でも、ひとりで箱根へ行く場合、どこの旅館が良いのか迷いますよね。

私は今回、一人旅で「萬岳楼（ばんがくろう）」に宿泊しました。

全室個室露天風呂付きであることと、美術館巡りにはうってつけだと思い、萬岳楼を予約しました。

一人で箱根へ行こうと考えている方は是非参考にしてみてください。

基本情報

旅館名	萬岳楼（ばんがくろう）
公式サイト	http://www.bangakuro.com/
住所	神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251
電話番号	0460-84-8588
アクセス	（箱根登山バス）観光施設めぐりバス『萬岳楼前』下車すぐ

萬岳楼は公共交通機関でもアクセスしやすいお宿です。

バスは平日なら20分に一回、休日なら15分に一回ほどのペースで運行しています。

バスを降りると、すぐに「萬岳楼」という看板が見えてきます。

その看板の方向へ進んでいくと、木々に囲まれた建物がひっそりと建っており、まさに秘境と呼べる温泉宿という雰囲気です。

また、萬岳楼は仙石原というところにあり周りの観光施設もとても充実しています♪

バスで10分以内で様々な美術館に足を運べるのも利点です。

実際に宿泊した感想

お部屋の様子

1人旅ですが、2人部屋を利用しました。

1泊2食付きで33,150円（税込み）。

離れのお部屋だったのですが、とても静かで、廊下に出ると源泉が静かに流れる音が聞こえてきます。

居間と寝室が別になっており、「２人部屋なのにこの広さ！」と驚きました。

居間はテレビがあり掘り炬燵になっていて、お食事はここに運ばれてきます。

寝室にはお布団が敷かれ、マッサージチェアが設置してありました。

障子戸を開けると、箱根の山の景色が一面に広がり非常に解放感があります。

贅沢この上ない至福のひと時を過ごすことができました。

温泉の様子

萬岳楼は大浴場がなく、客室風呂と貸切風呂のみとなっています。

私の宿泊した部屋は半露天でしたが、ガラス戸を開けると屋根付きの露天風呂になります。

体があったまってきた頃にガラス戸を開けると、外気が流れ込んできて爽快感があり、非常に気持ちがいいです。

そのまま広いベランダに出ることができ、寝そべって湯冷ししたり、景色を楽しんだりすることもできます。

源泉掛け流しのためお湯が熱めなので、水で冷まして調節しながら入ります。

白濁湯でトロトロと滑らかな湯質でした。体の芯まで温まり、肌がもちもちになりました。

お食事メニュー

本旅館にお食事会場はなく、朝・夕食ともに部屋食が運ばれてきます。

夕食は本格会席料理で、一流の板前さんが精魂込めて作られた非常に品のいい献立でした。

はしつけや小鉢、お椀もの、お造り、盛り合わせ等々様々なラインナップで、美味しさに感動しました。

箸休めを挟んだ後に、お食事（ご飯と魚、汁物、漬物）があり、最後にデザートというとても豪華なメニューです。

運ばれてきたものが食べ終わる頃に、次のものが運ばれてくるため、ゆったりと食事を味わうことができました。

おもてなし

本格的な老舗旅館という感じで、本当に静かな雰囲気を大切にしており、旅館の方々の気配りも素晴らしかったです。

実は個室露天風呂付きの部屋の予約をしたのですが、当日は小雨だったため、旅館の方の計らいで屋根付きの半露天風呂の部屋に変更してくださいました。

館内にお土産やさんなどはないのですが、そこもまた本格的ムードがあっていいなと思いました。

その他

ロビーには、自販機と観光案内（パンフレット置き場）、ソファ、ピアノ、コーヒーメーカーがあります。

アメニティグッズは、ハンドタオル、フェイスタオル、バスタオル、足拭き、浴衣、足袋、歯ブラシ、歯磨き粉、ドライヤー、綿棒、シャワーキャップ、ヘアゴム、シャンプー、リンス、ボディーソープなど、アメニティグッズも一式揃っていました。

まとめ

萬岳楼は、とにかくお部屋、温泉、景観、宿内の雰囲気が素晴らしいので、早めにチェックインしてゆったりと過ごすのがおすすめです。

『厳かかつ品の良い旅館』という言葉がぴったりのお宿です。

お料理も懐石料理が充実しており、満足感のあるボリュームとなっているため、お昼ご飯をあまり食べ過ぎず、お腹を空かせていくぐらいが良いと思います。

とても厳かな雰囲気で、喧騒を忘れ、ゆったりと過ごしたい方には本当におすすめの旅館です。